愛がなんだ
映画の感想です。
ちょっと前になるんですが、
愛がなんだ。見てきました。
角田光代さんの小説の映画化。小説はすごく好きで10年ぐらい前に読んでました。
他の文庫本の後ろの方に載ってるCM的なのを見て、読みたい!と思っていたら友達が一足早く買っていて、貸してもらったんです。
あの頃、好きになったら一直線でした。
テルコにものすごく共感して、あるあるー。わかるー。と思いながら読み進めました。
本を貸してくれた友人も恋をすると同じような感じだったみたいです…。
二人できゃいきゃい言いながら本の感想を語り合ったものです。
10年以上経って、映画を見て、一番に思ったことは、テルコに共感出来なくなっているということでした。
共感どころか、テルコが痛々しくて、テルコのことが心配になってしまうんです。
テルちゃん冷静になって、客観的に自分のことを見てみな?って言ってあげたくなるんです。
あぁ、わたし年を取ったなぁって実感しました。
映画が終わった後に、近くの席で見ていた20代前半ぐらいの女の子二人組が「めちゃめちゃ気持ちがわかる~」って話しながら席を立つのを見て、羨ましくてたまりませんでした。
そんな風に思えるのが羨ましい。
テルコみたいな恋愛ができることが羨ましい。(恋愛というには少しおかしいような気もするけど)
テルコもマモちゃんもキラキラして見えたよ。
仕事をやめちゃうテルコも、マモちゃんも、テルコの友達の葉子ちゃんも、クズなんだけど、キラキラしてるのよ。自分の欲望?欲求に忠実で。
主要登場人物がまぁまぁクズっぷりを発揮しているわけですが、マモちゃんが恋してしまうすみれさんに一番共感してしまいました。
でもね、衝撃の事実が…すみれさん年上だと思ってたら年下だった!!!
映画はもちろん素晴らしかったです。
マモちゃんとテルコの蜜月のシーンなんか、かわいくてかわいくてきゅんきゅんしちゃいましたし、映画オリジナルのエピソードとかもあって何度でも見たいと思いました。
キャストもすごく良かったです。すみれさんとテルコの同僚の健康ランド?で働く女性が素晴らしかったです。
またいつかテルコみたいに一途?な恋が出来ることを夢見て。